山芋とは
やまいもはスタミナ食材として、古来より『山うなぎ』とも呼ばれており、滋養強壮に効果が高いとされています。漢方では『山葯』という生薬名で、人参などと共に上品薬(長く食べても害にならない物)に分類されています。山芋は米の歴史よりも古く、日本では縄文時代以前より食されてきた伝統的な野菜です。
◇ やまいもの分類
ヤマノイモ → 日本が原産国 (自然薯)
ヤマイモ → 古くより中国から渡来したもの (長芋・大和芋・つくね芋)
ダイショ → 南アジア原産のもの (大薯)
・大和芋(銀杏芋・仏掌)
水分は少なめ、粘質・肉厚で関東から東海にかけて分布しています。産地は千葉県・群馬県。
年間産出量は約2万トン。
・長芋
水分は多め(80%)、水管が縦に通っておりシャキシャキした食感があります。大和芋に比べると
粘りは弱く有名な産地は青森・北海道になります。
年間産出量は約10万トンで、現在最もポピュラーな山芋で、栽培されている山芋の約2/3がこの長
芋です。
◇ やまいもの特殊成分
・アミラーゼ → デンプン(糖質)を分解し吸収しやすくする
・プロテアーゼ → たんぱく質を分解する酵素
・カタラーゼ → 癌などの原因になるとされる活性酵素を除去する酵素
◇ 変色について
変色の原因はアク成分の一つにポリフェノール系物質があり、酵素と触れる事で酸化するためで
す。
◇ やまいもの特徴
最大の特徴はイモ類で唯一、生で食す事ができます。
上述の消化酵素は熱に弱く、活性が弱くなったり失活してしまいます。
生で食す事で酵素成分を摂取する事が出来ます。
また、すりおろしたネバネバの状態で食す事で、たんぱく質の代謝をスムーズにし、栄養素の消化
吸収をよくする事になります。